韓国語の単語には、漢字が元になっている単語がかなりあります。

例えば、犬という単語を韓国語では개(gae/ケ)と言います。
「犬」は、訓読みだと「いぬ」で、音読みだと「ケン」と読みますが、韓国語読みだと「개(ケ)」と読みます。
つまり日本語でも韓国語でも読み方が違うだけで、犬は同じ漢字なのです。
これを、漢字語と言います。

韓国語の約7割は漢字語

韓国語の約7割は漢字語なので、韓国語は漢字を知っている日本人にとってはコツをつかめば簡単に扱える言語なんだそうです。
以前に読んだ漢字語の本に、韓国語が出来ない人が漢字の法則をマスターし、ほぼ漢字語だけを使って韓国語を話せるようになったという事も書かれていました。
漢字語だけを使って話すとかなり硬い表現になりそうだけど、こんな事も可能なんですね。

漢字語については完璧に理解できなくても、少し法則を頭に入れておくだけで、韓国語学習がグンと楽になると思います。
これは他の国の人には出来ない裏技的な感じなので、簡単にでも知っておいた方がお得です。
(漢字語は元々、中国語から来てるから中国人も同じなのかな?)

漢字語の法則

一つだけ、超有名な法則を紹介しておきます。
この法則のおかげで助かっている日本人は多いと思います。

私はいまだに、韓国語の単語は、イウン(ㅇ)とニウン(ㄴ)で迷う事があります。
しかし、漢字語の法則を使えば、このイウンとニウンを見分けることが出来るのです。

例えば、ソンセンニム(先生の意味)という単語の場合。
ソンセンニムの【ソン】と【セン】は、イウンだっけ?それともニウンだっけ?と迷ってしまいます。

まず、ソンセンニムを漢字で書くと【先生様】という漢字語になります。

漢字語の法則では、
音読みで最後の文字が「ん」の場合は、ニウン(ㄴ)になります。
そして、音読みで最後の文字が「ん」にならない場合は、イウン(ㅇ)になるんです。

と、いうことは、
「先」は音読みで「せ」だから、ニウン(ㄴ)です。
「生」は音読みで「せ」なので、イウン(ㅇ)です。

ということで、ソンセンニムをハングルにすると선생님となります。
(アホが説明をしているので意味わかんないかも...)
この法則には例外もあるらしいんだけど、基本的にはコレでいけます。

他にも例をあげると、「성격(性格)」「홍차(紅茶)」「時間(시간)」「신문(新聞)」「영화(映画)」などの単語はすべて漢字語ですが、法則通りになっていると思います。
この法則を知って、かなり韓国語の単語を覚えるのが楽になりました。

「イウン(ㅇ)だっけ?ニウン(ㄴ)だっけ?」と迷った時は、一度漢字にして日本語での読み方を考えてみると答えが出てくるんです。

漢字語の法則を勉強する

私は漢字語についての本を何冊か読みましたが、最終的にはこういう辞書みたいな本で丸暗記していました。

以下、私の読んだ本のレビューでも載せてみます。
漢字語を理解するには良いんだけど、勉強するにはそんなに重要でもないので、上の漢字語の暗記本みたいなのを買った方がいいと思います。
(読むならば韓国語学習を始める前か、始めた直後に読んでおいた方が良い本です)
両方ともかなり古い本なので、中古で安く買えると思います。


まんが漢字でハングル (光文社知恵の森文庫)

「まんが 漢字でハングル」は、何と言っても漫画なので、一応読み切れると思いますが、これで勉強をしよう!という本ではなかったです。
と、いうことで
私の個人的評価:★★★☆☆
(漢字語を知るきっかけに良い本)


漢字でわかる韓国語入門―日本語の知識で、7割まではすぐ征服 (ノン・ブック)

「漢字でわかる韓国語入門」は、本人の体験談を元に書かれた本なので、分かりやすかったです。漢字語の理解をするにはこっちの方が良い。
と、いうことで
私の個人的評価:★★★★☆
(漢字語を理解するのに良い本)